2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧
先週木曜日(28日)に見た映画、「アンジェリカの微笑み」と「ひつじ村の兄弟」の紹介。どちらも当初のロードショー公開は29日で終わってしまった。「アンジェリカの微笑み」はポルトガルの巨匠、マノエル・ド・オリヴェイラ(1908~2015)の2010年の作品。…
選挙制度論がちょっと長くなっているので、頑張って今回で最後に。どの国も、その国の歴史のありように基づき、それぞれにあった選挙制度を持つ。(普通選挙制度がいまだにない国も世界にはいくつかあるが、やがてどの国でも普通選挙が導入されるだろうと思…
選挙制度に関して、長くなっているので、あとちょっと書いてしまいたい。まず、「衆議院議員が少なすぎる」という問題である。エッ、「多すぎる」の間違いではないかと言われるかもしれないが、僕が書きたいのは「少なすぎる」という話である。このことに関…
さて、選挙制度論に戻ってあと数回。その後「18歳選挙権」問題も書きたいと思っている。現実政治の諸課題や選挙情勢と同じぐらい「選挙制度」というものもに関心があるもので。さて、3回目に、もし「比例代表制」だけだったら、日本の政治はどうなっていた…
池袋の新文芸坐の「原節子追悼上映」を何本か見たので、その追悼特集の話。小津映画をいっぱいやってるが、今回はパス。今日は戦前の「河内山宗俊」と「新しき土」(日独版)を見た。「新しき土」は1936年に公開された日独合作映画で、山岳映画の巨匠アーノ…
年初からしばらく、たまったサマセット・モームの本を読みふける。特に理由はないんだけど、もともと大好きでたくさん読んでいる。一時は翻訳が減ったものの、最近でも文庫で新訳が出たりする。その度に買っておくが、何冊かまとまったのでそろそろ読もうか…
濱口竜介監督の5時間17分に及ぶ「ハッピーアワー」(Happy Hour)が12月から公開されている。時間が時間だけになかなか見るチャンスがなかったけど、ようやく見た。間違いなく昨年公開の日本映画で最も面白い何本かに入る傑作である。(キネマ旬報ベスト…
小選挙区の当選に決め方について、「決選投票」と「順位付け投票」という案を書いた。まあ、選挙の仕組みなんか、あまり関心がない人が多いと思うけど、世の中の仕組みの作り方、あるいは「代表というものの選び方」は、社会の中心的なテーマである。本来は…
先に「決選投票」の必要性を書いたけど、理念的には必要だと思うけど、現実には難しいだろう。一番大きな問題は、一週間後(例えば)に決選投票をやっても、果たしてどれだけの人が投票に行くのかという点である。2週連続で、投開票作業をするのは大変だし…
「国民投票」という話を書いたけど、今度は選挙制度に焦点をあてて何回か。野党の選挙協力も大事だけど、本来それはどういう意味があるのか。野党が乱立すると、「共倒れ」して与党を利してしまう。それを防ぐべきだという話になるが、野党が協力しても与党…
神保町シアターで瀬川昌治監督特集をやっている。瀬川昌治(せがわ・まさはる、1925~)は60年代、70年代に東映、松竹で主に喜劇映画を作っていた監督で、ひたすら「プログラム・ピクチャー」(映画会社の路線に沿って量産される娯楽映画)を作った。「映画…
2015年12月の訃報のまとめ。野坂昭如の追悼記事はその時書いた。葬儀の記事も大きく出たが、五木寛之は「先駆けの旗だった」と弔辞を述べた。昔は「荒野」とか「デラシネ」とか言っていた五木寛之は、いつのまにか「他力本願」を説く教訓派として再登場した…
イランを離れて活動を続けるモフセン・マフバルバフ監督の新作「独裁者と小さな孫」が公開されている。見たのは年末の事なんだけど、やっぱり触れておきたい。欠点もあるけれど、詩的なイメージの喚起力の素晴らしさとテーマの重要性からして、大事な作品だ…
丸山正樹「デフ・ヴォイス」というミステリーの紹介。2011年に出た本で、2015年夏に文春文庫に収録された際に「法廷の手話通訳士」という副題が付いた。丸山正樹という人は、1961年生まれで、フリーのシナリオライターをしていて、2011年にこの小説でデビュ…